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『言語・コミュニケーション発達の理解と支援 改訂新版 LC-Rを活用したアプローチ』/2025年度大伴潔先生ご登壇予定

2025/04/12  言語・コミュニケーション発達の理解と支援 改訂新版 LC-Rを活用したアプローチ(大伴潔先生・橋本創一先生・溝江唯先生編著)が学苑社より出版されました。


LCスケールは、2008年に刊行されて以来、子どものことばの発達に携わる言語聴覚士やことばの教室の先生にとって、評価だけでなくその先のアプローチまで頼ることのできる心強いスケールとして大きな存在となっています。


LC-Rの課題別解説が詳しく掲載されているため(第2章)、通過不通過の基準など、アセスメントを正しく行う上で重要な役割を持つ解説書ですが、

第1章は、典型的なことばの発達の道筋の解説からはじまります。


今回新刊を拝読し、改めて特にありがたく思ったことは、発達のマイルストーンとされるような事象の背景にある大人の関りやそれに至るまでに子どもがしてきた経験について丁寧にご解説いただいている点です。 例えば、0歳代の赤ちゃんの「人の顔の注視」の解説では、どんな時に赤ちゃんは穏やかな表情を見せるのかが、「対人的微笑」の解説では、大人のどんな行動がやり取りの継続につながるのか、書かれています(P7)。 また、語彙領域では、単に有意味語の表出の有無の評価が述べられているのではなく、原言語がどのようなものかや、お子さんが適切な音型の習得することを後押しする大人の行動などについても一緒に解説されています(P13)。


これを理解できるからこそ、アセスメントをしながら


「ああ、こんな遊びをしてみたら、こんな力を伸ばせるかもしれない」

「保護者の方の”このことばかけ”はとてもお子さんの役に立っていそうだ」ということを伝えたいな


などと考える糧が頂けるのではないかな、と感じました。



ことばの育ちの心配事をお持ちのお子さんと保護者の方にお会いした時、大切なことはたくさんあると思いますが、お子さんがこれまでたどってきたであろう発達の道筋や、これからたどっていくかもしれない道筋をリアルに想像できることは、安心して育つ・育てる環境を準備するうえで大切なことの一つかと思います。


特にこの春初めて言語聴覚士として子どもと関わることになった方や、新しくことばの支援に関わることになった先生方にとっては、LC-Rはとても大きな力になってくれることと思います。「読んでよかった」と思える書籍の一つになるのではないかな、と思います。


学苑社ウェブサイトはこちら

言語コミュニケーション支援の理解と支援改訂新版の書影

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大伴潔先生・中川信子先生によるLC-R、LSCA講習会は今年度も実施予定です。

現時点での予定は以下の通りです。


2025年7月27日 13:00〜 LCSAの実施と指導・支援の実際/15:30〜 LCSA事例検討会 

2026年1月頃 LCスケールの実施と指導・支援の実際(仮)/LCスケール事例検討会(仮)


お申し込み受付はPeatixで行う予定です。

受付開始となりましたら、改めてブログSNS等でお知らせをいたします。



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