【活動報告】地域保健WEB主催「5歳児の発音チェックシート」アンコール報告会に登壇いたしました
2026年6月3日、東京法規出版「地域保健」編集部 主催の「5歳児の発音チェックシート」アンコール報告会に登壇いたしました。
前回4月21日に行われた「5歳児の発音チェックシート報告会」が平日の夜開催だったために、保健師の方から勤務時間中に参加したいという要望が複数あったとのことで、今回2回目の開催を企画してくださいました。
今回、当法人からは、アーカイブ配信では削除となっていた実際の患者様の音声から学ぶ時間を共有しました。また、チェックシートを実際に活用くださっている富田林市様より、現場の様子や活用状況についてご講演いただきました。
■ 5歳児健診での導入事例~富田林市様からの報告〜
今回、実際に発音チェックシートを導入されている富田林市様より、運用状況についてご報告いただきました。
富田林市様では、5月28日の5歳児健診より導入し、全数実施を継続できているそうです。
保健師の皆さまで共有できるよう、発音チェックシート活用のためのマニュアルをA4一枚にまとめ、健診現場で活用されているとのことでした。
また、
問診場面(しりとりの項目のあたり)に自然に組み込む工夫をしている
ほとんどのお子さんには30秒〜長くても1分程度で実施可能
緊張や場面への不安が強いお子さんには保護者の方と協力して実施
など、実際の様子について教えて頂きました。
自治体内に常勤の言語聴覚士(ST)がいない中、
「発音が合っているのか判断が難しい」
「どの音に置き換わっているか記録することに迷う」
といった現場ならではのお悩みも率直に共有していただきました。
その一方で、
保護者の方自身も、気づいていなかった発音の特徴に気づくことができた事例もあり、健診で発音を確認する意義について、改めて考える機会となりました。
■ 5歳児健診で実施する上での工夫について
実際に現場で導入されている富田林市様から、現場で実際に困っていることについても率直にお聞かせいただきました。
小声で話される子どもさんの発音の聞き取りが難しい。
全部実施しようとすると飽きてくる子どもさんもいるので、優先順位をつけるとしたらどこまで実施すればいいのか、教えてほしい。
どの音に置き換わっているかわからず、実際の発音の記入が難しい
などについてあげていただきました。
これらに関しては、当法人より、以下のようなご提案をさせていただきました。
小声や緊張で判断が難しい方は、家庭で実施の上、気になる項目があった場合にご連絡いただく。
優先順位は上からになっている。できれば、3番目まで実施が望ましい。「3つまで」と予告していただいて実施でも良い。
どのように音が誤っているかまでを数十秒で正確に評価するのは、忙しい健診の場ではとても大変だと思うので、当日の時点では「言えている」「言えていない」「わからない」の三択が取れるだけでも良いのではないか。「言えている」ではない場合は、フローチャートに従って、必要性があれば専門職がきちんと評価するのが望ましい。
発音評価には難しさもありますが、まずは「気づくこと」「必要時につなぐこと」がこの発音チェックシートの大切な役割の一つであることを改めて確認いたしました。
なお、5歳児の発音チェックシート・ガイドブックの作成の背景、目的、完成に至るまでの過程、完成後の現状などについて、6月27日の日本言語聴覚士学会で、口頭演題として発表させていただきます。
■報告会後のアンケートについて
前回の報告会のアーカイブ申込は360件を超え、多くの方にご関心をお寄せいただいたとのことです。許可をいただきましたので、参加者の方のお声を掲載させて頂きます。
【主な評価ポイント】
①わかりやすい説明
動画・音声の活用と具体的な事例紹介により、専門的な内容も明確に理解できたとの声が多数あった。
②実践的なチェックシート
演習形式でチェックシートの使い方を体験でき、現場への導入イメージが具体化できた。
③構音障害の専門知識
構音障害の種類や受診基準など、これまで曖昧だった知識を体系的に学ぶ機会になった。
④多職種連携と地域支援
STとの連携方法や他自治体の取り組みなど地域での支援体制構築のヒントを獲得できた。
【参加者の声】
発音の理解の曖昧さを実感し、適切な情報を得て、理解のバーションアップ・ブラッシュアップができました。
健診となるとつい、評価する視点でみてしまいますが、しゃべる楽しさという大切な部分も改めて確認できました。
言葉に関する不安について保護者からご相談を受けることがあり、どのような視点で子どもを見ておられるのかを理解することができ、大変有意義でした。
【発音チェックシート活用への声】
来年度から5歳児健診が始まります。活用したいです。
自治体の保健師さんが使いやすく、保護者への説明ツールとしても最適。
わかりやすいツールを示していただき、現場にも取り入れやすい。
発音チェックシートに対する実際のご意見を聞かせていただき、ありがとうございました。できるだけ、必要な方々に、この5歳児の発音チェックシートが届けられるように、これからも活動してまいります。
■ 発音チェックシート・ガイドブックについて
発音チェックシートおよび「5歳児の発音評価ガイドブック」は、こちらより無料でダウンロードいただけます。
また、「ガイドブックを手元に置いて活用したい」という方に向けて、無料公開している資料と同内容の書籍もご用意しております。
本書は、発音評価や支援について理解を深める資料として、ご活用いただけるだけでなく、ことばや発音に悩むお子さんへの支援活動にもつながっています。
売上は、ことばや発音について相談したくても相談先につながりにくい方へ、当法人が行うオンラインでの無料相談を届ける活動に活用させていただいております。
もしこの取り組みに賛同していただけましたら、臨床に役立つ一冊としてお手に取っていただいたり、必要としている支援者の方へのプレゼントとしてお選びいただけましたら幸いです。
〜あなたの一冊が、発音の未来の架け橋に〜
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