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小学校の言語通級指導教室(ことばの教室)訪問


2025年10月、大田区教育委員会にご依頼いただき、医療専門相談として小学校への訪問を行いました。

ことばの教室の授業に同席し、口蓋化構音、側音化構音等のあるお子さんの評価の補助や実際の音の誘導、今後の方針の相談等を行いました。


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学校のことばの教室の歴史は古く、「言語聴覚士」が国家資格となるよりずっと前から、たくさんの実践が行われてきた歴史があります。

現在私たちが日々構音訓練を行うことができるのは、ことばの教室の先生方や医療機関等の言語担当の先生方が長きにわたり培われてきた財産から学ぶことができるおかげです。

ことばの教室の先生方の中には、言語聴覚士の方も、教諭の方もいらっしゃいます。医療機関の言語室と学校のことばの教室では共通する部分もありますが、「治療」の意味合いの強さや、生活への関りの深さなど、その性質上異なる部分も多々あります。その方のライフステージによって、ことばの練習の目的が変わっていく場合もあります。一人のお子さんが、例えば幼児期には医療機関で、学齢期には小学校のことばの教室でことばの練習をする、といったようなこともあります。


ただ、どのような立場であっても、お子さんの健やかな育ちにつながるように、という点は共通しているように思います。

所属先が医療機関なのか、保健や福祉の領域なのか、教育機関なのかによって同じ専門職であっても守備範囲は異なりますが、関わる大人がそれぞれの立場から専門性を発揮することで、一人のお子さんの健やかな育ちを応援できればと思います。

当法人には、大人になってからご相談いただく方も多数いらっしゃり、中には、小学校の時期にことばの教室の先生につながらなかったためにつらい思いをされた方もいらっしゃいます。

どのお子さんもすくすくと育つことができるよう、言語聴覚士の立場からできる活動をこれからも続けていきたいと思います。

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