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第49回 日本口蓋裂学会総会・学術集会『第一第二鰓弓症候群症例の鼻咽腔閉鎖機能と構音』(髙橋路子ST) 

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2025/10/23-24 第49回日本口蓋裂学会総会・学術集会(会長 星和人教授 東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 感覚・運動機能医学講座 口腔顎顔面外科学)が国立京都国際会館にて行われました。

当法人技術監修者髙橋路子STが『第一第二鰓弓症候群症例の鼻咽腔閉鎖機能と構音』の発表を致しました。

第一第二鰓弓症候群のうち、口蓋裂を併発しない症例に関し、幼児期と学齢期以降の鼻咽腔閉鎖機能と構音についての比較を発表しております。


※第一第二鰓弓症候群

発生の過程で生じる先天性疾患です。症状は様々ですが、顔面の片側に見られることが多く、特に上顎骨、頬骨、下顎骨、口角、耳などの症状や、口蓋裂を合併することもあります。発音の異常が出ることもあります。


今回の研究では、経時的な変化を追うことで、学齢期以降に鼻咽腔閉鎖機能(詳しくはこちらをご参照ください: https://www.kotoba-support-net.org/post/20250420 )の変化が現れるお子さんがいることが示されています。


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第一第二鰓弓症候群は、一般的によく知られた病気ではないかもしれませんが、発音などの心配事が現れる事も多い病気です。言語聴覚士にとってはなじみのない疾患というわけではなく(口蓋裂の次に多い頭蓋顔面奇形と言われています)、当法人でも日常的にこの疾患をお持ちの方の発音練習を行っています。


幼児期には問題が少なくても、学齢期以降に言語聴覚士の支援が必要になる場合もあるため、お子さんに関わるたくさんの方に知っていただけたらありがたく思います。





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