中日新聞様に、新潟県中越地区の小学校のことばの教室の授業に言語聴覚士が同席し、担当の教諭と協働で構音障害のあるお子さんへの授業を行う取り組みについて取材して頂きました。
9/13 金曜日 中日新聞朝刊12面 「学ぶ」紙面上に取り上げて頂きました。
現在当法人は、新潟県長岡市立新町小学校で「ことばの教室」を担当されている高松敏之先生の研究「ことばの教室の教育DX:対面での「構音指導」を充実させるオンライン支援のあり方/ICTの活用で実現する家庭・教室・外部専門家が協働できる環境作り」(公益財団法人パナソニック教育財団助成による)の一環として、言語聴覚士が「ことばの教室」の授業にオンラインで同席して協働する取り組みに参加しています。
ことばの教室とは「ことばの教室」は「言語障害通級指導教室」のことで、小中学校の通常学級に在籍している子どもたちが、個々の実態や状況に応じた特別な指導を特別な場で行う教育形態です。
新潟県中越地域では、少しでも先生方が授業に取り組みやすいよう、また、授業を受けるお子さんたちにとって有意義な授業となるよう、中越言難という団体が「ことばの教室」や「きこえの教室」(難聴通級指導教室)の先生に向けた研修制度を設けています。
今回の研究では、「ことばの教室」の先生と言語聴覚士が協働することで、教員の教育的視点と言語聴覚士の構音障害に関する専門性を併せて、お子さんの教育・支援に活かせるような仕組み作りを行っています。
子どもの発音を専門とする言語聴覚士の数は限られており、近隣に言語聴覚士が不在の地域もあります。地域の学校と言語聴覚士がオンラインで協働できる仕組みが整えることで、より多くの学校において教員と言語聴覚士との協力が可能になり、新任のことばの教室の先生の負担軽減と、その先にいる多くの子どもたちへの教育・支援の充実を目指しています。
構音障害は、当事者にとっては非常に重大な問題である場合もあります。
地域・生活環境に関わらず、必要とされる全てのお子さんが構音障害に対する効果的な対応を受けることができるよう、活動を続けて参ります。
今回の取り組みを行うにあたって、本当にたくさんの新潟中越地区の教諭の皆様のご尽力と関係機関の方々のご理解とお力添え、法人外の方も含めた言語聴覚士によるの技術支援や応援など、沢山の皆さまのお力を頂いております。
関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
新聞記事をご覧になった保護者の方から、お住まいの地域でも同様の取り組みができないかどうかのご相談も頂いております。
どうか沢山の方にご関心を持っていただき、
様々なお立場の教育関係者の皆さま、技術をお持ちの言語聴覚士の皆さまのご助言やお力添えを頂けましたら幸いです。
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