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2026/2/6 東大病院 井口はるひ先生の嚥下障害についてのご講演


こんにちは、言語聴覚士の埜藤奈美です。

今年度は、ことばサポートネットの3周年を記念して、専門職向けの講座に、東京大学医学部附属病院に縁のある著名な医師・歯科医師の先生方にご登壇いただきました。

5月には音声外来の二藤先生、8月には、口腔外科の西條先生、9月に矯正歯科の岡安先生にご講義いただきましたが、2月6日には、リハビリテーション科医師の井口はるひ先生にご登壇いただきます。

普段は、ことばに関連した講座が多い中、今回は摂食嚥下障害となりますが、今回井口先生にご登壇をお願いした経緯を少しお知らせさせてください。


東京大学医学部附属病院の摂食嚥下センターでは、嚥下障害に対するチーム医療が行われています。

センター長の上羽瑠美先生は2026年1月18日の「情熱大陸」にもご出演されていらっしゃいますが、患者様思いの情熱的な先生です。

※情熱大陸では、術式の解説や最新鋭の機器についての紹介もあり、私自身とても勉強になりましたので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら是非配信をご覧いただくことをおすすめしたいです。 https://www.mbs.jp/jounetsu/2026/01_18.shtml


今回ご登壇いただく井口はるひ先生は、副センター長として、また、リハビリテーション科医師として、日々嚥下障害の臨床に携わっている先生です。

私自身、リハビリテーション科に所属していた際に、たくさんのご指導を賜りました。いつも笑顔で、ST側の意見も聞いてくださり、スタッフの立場に立って考えてくださる、素敵な先生です。


私は、東大病院での嚥下障害の臨床も経験させていただきましたが、それ以外にも掛け持ちも含めて六施設で摂食嚥下障害の方の支援を行いました。東大病院のリハビリテーション科で、二藤先生のご指導の下、上羽先生や井口先生がいる状況で嚥下障害の臨床をさせていただいた期間はとても「恵まれていた」と感じています。


現実問題として、どこの病院にも東大病院のような設備があるわけでもありませんし、嚥下障害に詳しい医師や歯科医師がいるわけでもありません。また、医師・歯科医師の指示のもとではありますが、病院以外の施設で摂食・嚥下に関する支援を行う場合もあります。

どんな状況であっても、摂食・嚥下障害のリハビリテーションを求められた場合には、その環境でできる限りのことをどのSTもしております。そもそも人口が少ないSTですので、孤軍奮闘・・・のようになることもあるように思います。


そんな中、私が最も学びの必要性を感じたのが「リスク管理」でした。

リハビリテーション科医や耳鼻咽喉科医・歯科医師等が不在の状況で、内科・小児科の先生からの処方箋で摂食・嚥下障害の臨床を行う際、私たちSTが勉強しなくてはいけないことは山のようにありますが、リスクを把握することが何よりも大切だと感じてきました。

STとして、嚥下の機序やたくさんの手技は養成校等でも学ぶ機会に恵まれていますが、どんな評価や手技を行うにしても、一番大切なのは患者様や利用者様を危険にさらさないことだと思います。

気管切開がある、気管軟化症がある、人工呼吸器をつけている、頚部の運動制限がある、など、なんとなくリスクが高そうだ、と感じた時、きちんと主治医にリハビリで行っていい範囲や気をつけるべきことを相談するためには「リスクが高そうだ」というアンテナを張ることと、医師に質問できる最低限の知識を持っておく必要があります。

特に小児分野での摂食嚥下障害のリハビリテーションを行なっている機関は限られており、リスク管理の実際を学ぶ機会は非常に少ないと思います。


今回、そんな気持ちを井口先生にぶつけたところ、快く引き受けてくださり、今回の講座が実現いたしました。

普段成人を担当されている先生も、小児の受け入れをすることになった場合にもお役立ていただけるように、小児特有のリスク管理についても触れていただく予定です。


東大病院で最先端の嚥下障害治療に携わっている先生にお話を伺える機会は非常に限られていると思いますので、この機会に是非、当日たくさんご質問いただけたらと思います。実践に活かしていただくことはもちろん、今後変わっていくであろう嚥下障害の臨床のあり方について東大病院でのリハビリテーションを覗いていただける機会になりましたらと思いますので、ご興味がございましたら、是非ご参加ください。 当日お会いできるのを、楽しみにしております。

講座の詳細はこちらをご覧ください。




(埜藤)


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