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オンラインことばの教室の普及に取り組んでいます



 多くのお子さんは小学生になるころには大人と同じようなはっきりとした発音を身に付けると言われていますが、 社会的な役割、発達段階などから考えて発音がはっきりしない場合、「構音障害(こうおんしょうがい)」の可能性があります。


 子どもにみられる発音の誤りの代表的なものに、「さかな」の「さ」が未熟で「ちゃかな」「しゃかな」となったり、「か行」が「タ行」に入れ替わってしまうために「かたかな」が「たたたな」となったり、といったいわゆる赤ちゃんことばが長引いている状態(「未熟構音」と呼ばれます)があります。未熟構音は年齢が上がるにつれて徐々に改善していくことも多いですが、何度も聞き返されるような体験をして、本人は辛い思いをしているという場合もあります。また、未熟構音は小さなお子さんだけのものと思われがちですが、小学校高学年になっても自然には治らずに残る場合もあります。

 「そのうち治るから様子を見ていて大丈夫ですよ」というのが正しい場合はもちろんありますが、そうではない場合もあり、年齢が上がってくると不便な場面や本人の大変さも大きくなることがあります。


 また、「未熟構音」とは別に、発音に独特の癖がついている「異常構音」と呼ばれる状態もあります。「異常構音」の場合は自然には改善しにくく、病気が隠れている場合もあるため言語聴覚士の検査を受けることが勧められます。異常構音については、大人になっても症状があることは珍しくありません。


 未熟構音の場合も、異常構音の場合も、専門の言語聴覚士による言語療法で改善します(大人になってからでも改善は可能です)。

 しかしながら、現状として発音(構音)を専門とする言語聴覚士がいない地域や、いても不足している地域もあるのが現状です。


 必要なお子さんに発音練習が届くシステムを作るため、私たちは「オンラインことばの教室」の普及に取り組んでいます。

 オンラインことばの教室では、保健センター、園・学校、児童発達支援施設、放課後等デイサービス等に「オンラインことばの教室」を開設することで、言語聴覚士がオンラインで言語療法(発音の訓練など)を行います。

 パソコン・タブレット等通信機器、インターネット通信環境、静かな場所(空き教室など)があれば全国どこでも設置が可能です。


 オンラインことばの教室が普及することにより、一人でも多くの、必要とするお子さんに言語療法を届けらることを願って活動しています。

 

 この活動をたくさんの方に知っていただくため、「保育博2025東京」に出展します。

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保育博 2025 東京

 開催日時:2025年11月20日(木)~21日(金) 10:00 – 17:00

 会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 4階 F013 インクルーシブ

  

詳細はこちら(来場事前登録が必要です)


 保育博にお越しの際には、是非当法人のブースへもお立ち寄りいただけましたら幸いです。


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