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ことばサポートネット

活動報告:ことばの教室でのICTを活用した先生とSTの協働実践 子どもの発達を考えるSTの会ミニグループでのご報告 その2

 学校の言語障害通級指導教室いわゆる「ことばの教室」の授業に、当法人の言語聴覚士がオンラインで同席し、協働する取り組みについて、子どもの発達を考えるSTの会内のミニグループにてご報告する機会をいただきました。(2024/12/21)



 新潟県長岡市立新町小学校で「ことばの教室」を担当されている高松敏之先生の研究「ことばの教室の教育DX:対面での「構音指導」を充実させるオンライン支援のあり方/ICTの活用で実現する家庭・教室・外部専門家が協働できる環境作り」(公益財団法人パナソニック教育財団助成による)の一環として、当法人の言語聴覚士が「ことばの教室」の授業にオンラインで同席して協働する取り組みに参加しています。


 2024年12月22日、子どもの発達を考えるSTの会内のミニグループにてご報告する機会をいただきました。


 高松敏之先生から、今回の研究の全体像と、「ことばの教室」に来て指導を受ける頻度が少ない事例に対し、GIGAスクール構想で得られた環境を活用して側音化構音のある児童の構音練習に関する実践例の報告がありました。

 その後、当法人代表より、今回行った教員へのアンケート結果の報告と、先生方が置かれている現状に関する報告を行い、また、ことばの教室の担当教員4名との協働の様子や、小学校1年生から5年生までの6名のお子さんにことばの教室を通して関わらせていただいた内容について報告いたしました。


 A先生との協働の様子については、カ行ガ行が言えなかった1年生のaさんへの介入の過程について、評価の段階から、音作り、単語練習と進めて12月には自由会話で全く問題なくお話しできるところまでを動画を用いて報告しました。


 参加者の皆様からは、ICT機器の活用に関する質問や、「協働」と「スーパーバイズ」の違いやそれぞれのメリット・デメリットなどに関する活発な意見をいただくことができました。

 今後の活動に生かしていきたいと思います。


 学校のことばの教室の先生が置かれている状況は様々です。それは、児童の構音障害の改善度合いに直結する問題です。

 発音の困りごとのあるお子さんが、すくすく成長していくために、教員の専門性と言語聴覚士の専門性の両方を活用していただけるようなシステムの構築を目指していきたいと思います。

 

 少しでもご興味を持ってくださる教育機関の先生方やSTの先生方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に取組にご参加いただけましたら幸いです。

 今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

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