機能性構音障害のことをたくさんの方に知っていただけるように、
難しい本ではなく、誰もが手に取りやすく、読めば「ひょっとして・・・」と思えるパンフレットがあれば、本人や両親、園や学校の先生が「専門家に相談してみよう」とそっと背中を押してくれるきっかけを作れるのではないかとおもい、このプロジェクトを立ち上げました。
以下、寄付募集ページから一部抜粋いたします。
機能性構音障害を知っていますか?
「せんせい」が「しぇんしぇい」、「あきたけん」が「あちたちぇん」のような発音になるお子さん、「きりぎりす」が「ぎぎぎぎす」のような「ぎじぃぎじぃす」のようななんと表現すればよいかわからない歪んだ発音になるお子さんに出会ったことがありますでしょうか?
小さいお子さんに接したことがある方でしたら、かわいらしい、幼児らしい発音を耳にされたことがあるかもしれません。幼いうちにはよくあることで何の問題もありませんし、むしろそのかわいさを大切にしたいと思います。
小学生に入学するころになると、多くのお子さんが大人のような発音に近づいていきます。
そんな中、かわいらしい発音がいつまでも残っていると、気にかかる場合もあるかと思います。
場合によっては、本人も気にしたり、話すことに自信が持てなくなってしまったりする場合もあります。
このように、年齢や社会的な役割からして大人と同じような発音を獲得する段階になっても発音の不明瞭さが残る場合、「機能性構音障害」の可能性があります。
「機能性構音障害」は、難聴やお口の病気、発達の心配事などが何もなくても、どなたにでも起こりえます。
私たちのもとに大人になってから「ことばの相談」に
お越しいただいた方からも様々な体験を伺いました。
ことばがうまく発音できず、お仕事がうまくいかなかったことをお話しいただく方もいますし、
学生時代に発音がきっかけでいじめられた経験を話してくださった方もいます。
今、もし悩んでいるお子さんがいたら、周りに誰か一人でも「機能性構音障害」のことを
知っていて「言語聴覚士に相談しよう」と思い浮かべることができる大人がいてほしいと思います。
いくら「はっきり話しなさい」といわれても上手に音読ができないのは、
決して努力が足りないからではないこと、言語聴覚士がお手伝いできるかもしれないことを
伝えてあげてほしいと心から願います。
発音の障害の当事者は少なく、情報もあまりないのが現状です。
健診で出会う保健師の方、園の先生、医師や歯科医師の先生、学校の保健室の先生、進路指導の先生、
そしてご家族の方、どなたか一人でも発音の問題に気が付いて、必要な時には相談に乗って頂けたら、と思います。
難しい本ではなく、誰もが手に取りやすく、読めば「ひょっとして・・・」という気づきにつながるパンフレットを作りたい。
「機能性構音障害に関するパンフレット」を作り、この障がいをより多くの人に知ってもらうことで「自分やご家族がひょっとして機能性構音障害かもしれない」という気づきと「相談することで改善する可能性がある」という事実を理解し、多くの人に行動を起こしてもらいたい。
これは私が団体を立ち上げた目標の一つでもあり、今回のプロジェクトを通じて支援していただきたい私たちの想いです。
パンフレット作成の際は、構音障害のある子どもに対し、園や学校などでどのような教育的配慮ができるのかについて調査し、構音障害を持つ子どもに対する望ましい対応について整理した上で、構音障害を持つ子どもに対して積極的な取り組みを行っている地域の臨床家の方や、小児の言語療法を専門とする有識者の方にご協力をいただき、内容の適切性を担保するよう努めます。
皆さまのご支援、拡散のご協力を、何卒、よろしくお願いいたします。
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