口蓋裂のあるお子さんに「専門職」として対応するための4講座を開催します
口蓋裂のあるお子さんは、約500人に1人といわれています。
学校の規模にもよりますが、学校のことばの教室を担当されている先生方は年に1~2名はお会いすることがあるかもしれません。医療機関や児童発達支援施設等の言語聴覚士にとっても、対応を求められることは珍しいことではありません。
言語聴覚士や学校のことばの教室の先生方にとって、口蓋裂のあるお子さんの発音練習を担当する機会はたくさんあるわけではないですが、「ことばの専門家」として担当するからには、口蓋裂に関する知識は必須です。
しかしながら、出生前の支援から言語聴覚士が関わり、手術、矯正、言語療法がチーム医療を行っている機関となると、数は限られています。そのため、見学や研修の機会が限られているのが現状かと思います。
今年度、ことばサポートネットでは、一人でも多くの口蓋裂のあるお子さんが適切なことばの支援を受けられることを願って、東大病院口腔外科で口蓋裂のチーム医療に長く携わってきた先生方をお招きし、口蓋裂のあるお子さんに専門家として対応するために必要な研修を連続講座としてご用意いたしました。
普段なかなかお呼びできない先生方をお招きしての講座です。
ぜひご活用いただき、口蓋裂術後の構音指導を担当される先生方が「ことばの専門家」としてご活躍いただく一助としていただけましたら幸いです。
講座情報はPeatixから ▶https://kotoba-support-net.peatix.com/
【開催スケジュール】
■2025年8月23日(土) 10:00〜11:30 口蓋裂の構音障害 基礎編

本講座では、口蓋裂等による構音障害のあるお子さんに関わる可能性のある専門職の方々が、安心して相談対応が行えるように、基礎知識から治療に関する知識、問診・評価のポイントまでを学ぶことができます。
(主な内容)
・病気の発生や頻度
・口唇裂、口蓋裂の手術の時期や目的
・鼻咽腔閉鎖機能の診かた
・口蓋裂で生じやすい異常構音について
会場 :オンライン
参加費:3,300円
対象 :口蓋裂のお子さんに関わる方、子どもの構音障害に関わる専門職の方
お申込:Peatixより受け付けています。注意事項をよくお読みになってお申込ください。
■2025年8月23日(土) 13:00〜14:30 口蓋裂の構音障害 訓練編

定期的に開催している「機能性構音障害・口蓋裂の構音障害 音作り実技講習会」の前提となる知識を解説します。また、ひとつ音を作ったその次の目標など、音作り講習会では触れていない内容も含みます。
機能性構音障害や口蓋裂の構音障害に役立つ「舌の脱力の方法」「が行音の誘導の仕方」「ターゲット音の選択」など、具体的な知識・技術が習得できます。日々構音訓練を行っている講師だからこそ伝えられる、ことばのかけ方、診るポイントがぎっしり詰まった90分です。
(主な内容)
・系統的構音訓練に基づく訓練の組み立てについて
・構音の評価と、構音以外に注意して見ておくべきポイント
・訓練プログラムを立てる際の音の選択や基本的な考え方、事例を用いた具体的な進め方の紹介など
【講師】
高橋 路子先生
東京大学医学部附属病院 口腔顎顔面外科・矯正歯科 言語聴覚士 口唇裂・口蓋裂認定師
「医師・歯科医師のための口腔診療必携」金原出版株式会社(分担執筆)、「口腔科学」朝倉書店(分担執筆)
会場 :オンライン
参加費:3,300円
対象 :ことばの教室の先生や言語聴覚士など
お申込:Peatixより受け付けています。注意事項をよくお読みになってお申込ください。
■2025年9月28日(日) 10:00〜11:30 口蓋裂の外科手術

口蓋裂のお子さんに関わることはあっても、手術については詳しくないという言語聴覚士、ことばの教室の先生も少なくないと思います。
口蓋裂の外科治療と一口で言っても、乳幼児期の口唇形成、口蓋形成から始まり、大きくなってからの外科的矯正治療や修正手術まで、お子さんごとに必要な手術は一様ではありません。
獲得されていた鼻咽腔閉鎖機能が成長に伴って機能不全を呈する場合もあり、発育の状況に合わせて随時評価・介入が必要です。
どの時期にどのような治療が必要なのか、必要になる可能性があるのかを、日々関わっている私たちが知っていることは大切であると考えます。
本講座では、乳児期から成人まで全ての段階における手術の経験症例数が多く、手技に熟達しておられるほか、後進の育成にも熱心に取り組んでおられる歯科医師の西條 英人先生にご解説いただきます。
(主な内容)
口唇口蓋裂の外科手術について
・口唇形成術
・口蓋形成術
・咽頭弁形成術
・外科的矯正治療など
【講師】
西條 英人先生
鹿児島大学医歯学総合研究科教授
長く東京大学医学部附属病院にて口唇口蓋裂治療やインプラント治療に従事され、現在は鹿児島大学教授。診療のみならず後進の教育や研究活動、海外での医療支援も。
会場 :オンライン
参加費:4,400円
対象 :言語聴覚士、ことばの教室の先生、口蓋裂のお子さんに関わる園や学校・放課後デイサービス・児童発達支援施設・子育て支援センターなどのスタッフ
お申込:Peatixより受け付けています。注意事項をよくお読みになってお申込ください。
■2025年10月26日(日) 10:00〜11:30 口唇口蓋裂の矯正治療

幼児期、学童期から矯正治療終了まで、それぞれの時期の矯正治療の目的や治療内容など、同じ時期に構音訓練を行う専門職にとって必要な知識の整理ができる講座です。
(主な内容)
・乳歯列や永久歯列の完成時期や不正咬合の分類など、歯科における基本的な知識
・口蓋裂等の矯正治療について
【講師】
岡安 麻里先生
歯科医師/博士(歯学)/日本矯正歯科学会認定医
長年にわたり東京大学医学部附属病院にて矯正歯科を専門分野として、自由診療の歯列矯正のみならず、口唇口蓋裂治療や手術を併用した顎変形症治療に従事。現在、本郷の地で開業し、地域と専門病院の高度先進医療との橋渡し役としてご活躍されていらっしゃいます。
すみれ矯正歯科本郷 東京都文京区本郷2-40-7 YGビル2階 https://sumire-kyousei.com/
会場 :オンライン
参加費:4,400円
対象 :口蓋裂児の療育や構音訓練に携わる言語聴覚士、ことばの教室の先生など
お申込:Peatixより受け付けています。注意事項をよくお読みになってお申込ください。



