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音韻の話:発音の練習を行う際に確認しておきたいこと

更新日:2023年6月14日

 


発音の練習を行うにあたって、お口の形態や動きの確認はもちろんですが、その子が頭の中で単語をどのようにとらえているのかも大切になります。

ことばを意味の側面から捉えるとーーー

「みかん」は、

「だいだいいろをした果物で、ちょっと柔らかくて、皮は食べられなくて、握ると潰れて、食べると甘酸っぱい」などとなります。


ことばを音の側面から捉えるとーーー

「みかん」は、

「3つの音からできていて、み→か→ん の順番で並んでいる」ということです。  

この、ことばの「音」に注目する力を「音韻意識」といいます。


「みかん」は何文字かな?

「みかん」の最初の音は何かな?

といったことがわかる力は、発音の獲得を行う上でも大切な力になります。

音韻意識が育ち、ほかのことばの力もついてくると、

「みかん」から「み」を取ると何が残るかな?


「みかん」を後ろから言うと何になるかな?


といったこともできるようになります。


文字数が増えると難易度も増します。4文字の単語を後ろからいえるのは7歳前半とも言われています。(原恵子,2003コミュニケーション障害学20,98-102)


ふだんのくらしの中で、また遊びの中で、音韻意識も少しずつ育んでいければと思います。



YouTubeにて、音韻に関するスライドを動画にしてアップしています。

⇨ https://youtu.be/TH9xfLkat_0


音韻意識を育む遊びを紹介した動画もありますので、ぜひご覧ください。



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