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【活動報告】保健師さんへのインタビュー

5歳児の発音評価の手引・チェックシートについてインタビューを行いました


 2025年12月、自治体で5歳児健診に関わっていらっしゃる保健師の方2名、ならびに地域保健編集部の皆様にご協力いただき、現在作成を進めている「5歳児の発音評価の手引」および「発音チェックシート」について、インタビューを行いました。

 日々の健診業務でお忙しい中、資料をご確認いただきながら、丁寧にご意見をお聞かせいただきましたことに、心より感謝申し上げます。



■ 健診現場での発音評価について

 インタビューでは、5歳児健診が限られた時間の中で実施されていること、また、耳の聞こえや発音の不明瞭さに関する保護者の事前アンケートを実施されていることに加え、幼稚園名や身近な言葉を言ってもらいながら、発音の不明瞭さがあるかどうかを総合的に判断しているという、現場の実際を教えていただきました。

 一方で、健診の流れの中ですべての発音を把握し、専門的な視点で判断を行うことの難しさについても、率直に共有してくださいました。



■ チェックシートへのご意見

チェックシートについては、次のような具体的なご意見をいただきました。

  • パッと見て判断できる、シンプルな構成だと助かる

  • 細かすぎず、判断が分かれる部分のみ示されていると分かりやすい

  • 相談先や対応の目安が、簡潔に整理されていると嬉しい

  • 1枚で完結し、書き込みができる形式だと助かる

  • 保護者に事前に配布するアンケートと併せて送付できるシートがあると嬉しい

これらのご意見から、「現場では、どのような形であれば動きやすいか」という視点の重要性を、改めて教えていただきました。



■ 今後に向けて

 今回のインタビューを通して、現在作成中の手引きやチェックシートは、発音を評価するだけでなく、必要な支援や適切な受診につなぐための視点を共有する資料として、大きな意義があると感じました。

 特に小児の言語聴覚士は全国的にも少ないという課題があり、すべての健診現場に言語聴覚士が立ち会うことは、現実的には難しい状況です。だからこそ、手引きやチェックシートは、健診に関わる職員の判断を支える「後方支援」としての役割を担い、専門性を現場と共有するための架け橋となるものだと考えています。


 今後は、今回いただいたご意見をもとに、見やすさや情報量、表現をさらに調整しながら、健診の現場で無理なく活用していただける資料へと、引き続きブラッシュアップを進めてまいります。


 ご協力くださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。 今後の進捗につきましても、本ブログにてご報告いたします。


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