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活動報告:第25回 日本言語聴覚学会 in 兵庫・神戸での研究発表

更新日:6月28日

 2024年6月21日22日兵庫県神戸市にて第25回日本言語聴覚学会が開催され、当法人の言語聴覚士2名が発表しました。

 また、企業ブースにてPR展示を行い、パンフレット配布等を行いました。


第25回言語聴覚学会会場のポスター写真

 今年は、子どもの発達支援を考えるSTの会代表の中川信子先生による教育講演もあり、また、お子さんに関わる言語聴覚士が参加しやすい協会企画も多数ありました。教育機関・福祉機関・行政機関等と様々な立場の先生方と情報交換ができる機会をいただきました。

 小児分野の先生方のご参加も多く、私たちが発表を行った「小児発声発語」のセッションでは、会場に入りきれない参加者が多数出る状況でした。 

 また、オンラインST研究会所属の言語聴覚士が5題の演題発表を行うなど、オンライン言語療法の分野の発展も伺われる2日間でした。



発表の様子


●一般演題 小児発声発語 6月21日(金) 


「幼児通園施設におけるオンラインことばの教室実証実験の報告」(埜藤奈美) 


 昨年度行った、幼児通園施設にオンラインことばの教室を設置する実証実験について報告しました。


演題発表中の写真

 発音を獲得するお子さんが多い幼児期に、発音の獲得に心配事がある場合には、自然には治りにくいと言われる「異常構音」がないかどうか、病気が隠れていないかどうかに気を付ける必要があります。また、保護者や周りの方たちへ配慮を求める必要がある場合もあります。ただこういった対応や判断には、専門的な技術や知識が必要で、園等の先生だけがその負担を負うのはとても大変なことです。

 言語聴覚士などの専門職が介入することで、お子さん本人・保護者の方にとっても、また、園の先生方にとっても、心配を軽減し、具体的な対応がわかります。


 私たちは、言語聴覚士がいない自治体や、専門職との連携が難しい園等がある現状に課題感を持ち、昨年度、幼稚園等にオンラインのことばの教室を設置して園の先生方と一緒にことばの心配事のあるお子さんの支援を行う取り組みを行いました。

 これは、園の空き教室等に設置した端末を通して、園児が保護者同席の下、情報通信技術の利用によりビデオ会議を使用して言語聴覚士による言語療法を受けることができるシステムです。

 その結果、発音の不明瞭さのあるお子さんは症状の改善を得ることができ、また、研究にご協力くださった保護者や職員からは、

 「子どもの変化の過程がわかった」

 「関わり方を間近で見ることができてよかった」

 「仕事があっても受けることができて助かった」

 といった感想をいただくこともできました。

 

 今回の発表では、ICTを活用した子どものための先進的な取り組みとして、参加者の方からの関心も高く、ご質問やご意見を多数賜ることができました。



●ポスター発表 6月21日(金) 


「こどものためのことばの相談会の取り組み」(松本竜弥)


 昨年度、当法人が自治体にて行った『子どものためのことばの相談会』に関して報告しました。


 発音の悩みを持つお子さん・保護者の、専門性の高い言語聴覚士への相談機会は限られており、地域課題の解決のため相談会を行いました。  その結果、対面での対応が必須だったと思われる方と、ビデオ通話でも一定の効果があった可能性がある方がいました。

 専門性の高い言語聴覚士への相談機会の確保のためには、対面·ビデオ通話を併用していくことが解決の一助となる可能性が示唆されました。

 また、言語聴覚士の認知の低さが、相談に繋がりづらい状態にも影響している可能性がありました。

 今後、様々な機関と連携をとり、必要な相談に繋がりやすいシステムを模索したいと思います。



PR展示の様子 


PR展示の写真

 企業展示ブースにて、オンライン講座の案内や、パンフレットの配布を行いました。オンラインでの言語療法に関心をお寄せくださり、PR展示にも多数の先生方にお立ち寄りいただき、心より感謝申し上げます。


 また、ご勤務先へのパンフレット設置にご協力いただきました先生方、誠にありがとうございました。


 今回の言語聴覚学会では、オンラインでの言語療法に対する関心が高まっていることを実感したほか、受け皿の不足や教育機関や行政等との連携の重要性を再認識いたしました。


 支援を受けたくても待機期間が長い、近くに専門家がいない、障害への理解がないために不当な指導を受けた等の事例を耳にし、言語療法・言語障害についてのさらなる啓蒙と、地域で働く言語聴覚士や関連諸機関とのつながりを深めることの重要性を感じました。


 必要とされる方々に言語療法が行き渡ることを目指して、活動を続けていきたいと思います。



言語聴覚士をはじめ、お子さんのことばの支援に従事されている皆様へ


 誰一人取り残されることのないシステムズ栗のため、ご利用者様へのパンフレット配布、施設へのパンフレット設置にご協力をよろしくお願いいたします。

 ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、メールにてご連絡ください。



パンフレットの「よくある発音の心配事や気がかりの例」のページ

 当法人のオンライン言語療法の説明や、よくある発音の気がかりについての解説などが記載されております。保護者の方への説明等にもご利用いただけましたら幸いです。


保護者向けパンフレットの写真

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