2023/10/1 日本福祉大学教授中嶋理香先生を講師にお迎えし、オンライン講座を開催しました。たくさんの方にご参加いただきまして、ありがとうございます。
小児の発音の不明瞭さを音韻の視点からとらえる際に基盤となる「音韻論」は奥深く難しい分野ですが、今回はその中でも小児に関わる部分に焦点を当ててご講義いただくことから始まりました。そこから乳児期、幼児期前後半へと順を追って音韻意識の発達を学ぶことで、目の前に様々な段階のお子さんの像が浮かんできたように思います。
文献考察を交えながらご講義いただいた後に、皆様からの事前質問にもお答えいただきました。ご質問で出た具体的な症例とご講義の内容が結びつくことで、学生時代の授業では到達できなかった域まで進めたように感じました。
このお子さんの不明瞭さはなぜなのか、どこで躓いているのか、発達を待って大丈夫なのか、訓練をした方がいいのか、考えていく順序もお示しいただきました。保護者の方からの疑問や訓練の組み立てに、明日の臨床からすぐに活用できる様々な視点を得られた90分でした。
ご参加の皆様からの感想を一部ご紹介いたします。
●しりとりができる意味、できていない時の前段となる活動など、理解できました。保護者へのアドバイスに生かしていきます。
●・・・資料を読んだだけではわからない、音韻と発音指導を結び付けた考え方について、丁寧に解説いただいたのでとても参考になりました。ありがとうございました。
●音韻の視点からのお話を聞く機会がなかなかなかったのでありがたいです。
● ・・・音韻の発達についてや、必要なスキルを知ることができアセスメントをする上で必要な視点を知ることができ参考になりました。
● 音韻意識が未熟、とアセスメントしてはいても、ではもっと踏み込んでその背景をさらに診ることができていなかったと思うので、今日は参加させていただきブラッシュアップができて本当にありがたかったです。今後の臨床に活かして参ります。ありがとうございました。
●言語聴覚士として小児分野で支援を行っていますが、教科書的な知識だけでは足りない部分もかなり多く、今回の公演で音韻操作の重要性も再認識できました。
●音韻について、改めて捉え直し、補強することができました。しりとりにおける、「心的辞書の語音による再編成」は、つい最近お会いしたお子さんの様子にとてもマッチする概念でした。これまで語尾音の切り出しの方にばかり目を向けることが多かったと反省です。
ありがとうございました。
アンケートへのご協力、誠にありがとうございました。
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※講座ご参加の皆様は今回無料提供となります、メールの案内に従ってご視聴ください。
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